未分類 記事一覧

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サイエンスカフェPage.45

 

「天の川の中心には何がある?」

講師: 国立天文台水沢VLBI観測所 特任研究員 酒井 大裕 氏

開催日: 2018年6月17日(日) 15:00~16:00

今回のサイエンスカフェでは、子供から大人まで馴染みの深い「天の川」、特にその中心付近で起こっている不思議な現象についてお話ししました。

 

私たちの目には川のように見えている天の川は、実は円盤状の渦巻き銀河をその内側から見ているもので、これには中心があります。そしてそれを電波を使って観測してみると、中心に腰を下ろしている巨大ブラックホールや「トルネード星雲」、「ぶたのしっぽ分子雲」といった奇妙な天体がたくさんあることがわかりました。

 

講演のなかでは、これらの天体がどのようにして出来たのかを最新の研究成果を交えながら紹介しました。終了後も多くの参加者の皆さんから質問をしていただき、興味を持って聞いていただけたことがわかり、研究者としては非常にうれしい限りです。

今回お話しした天体たちは、まさに研究が進んでいる最先端にいる天体たちです。近いうちに研究成果が発表されることもあると思いますのでお見逃しなく!

 

担当:酒井 大裕

 

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サイエンスカフェPage.47 総評 »

サイエンスカフェPage.47

「Z項のその後」

講師: 奥州宇宙遊学館 企画開発主幹 花田 英夫
開催日: 2018年12月16日(日) 15:00~16:00

1899年から始まった国際緯度観測では、最初の約1年間の観測の途中経過の発表で、水沢は50点の評価をもらい、波乱の幕開けとなりました。臨時緯度観測所の初代所長の木村榮のZ項の発見によって、この汚名は返上されました。
今回、当時の文献を紐解いて、50点の評価を受けた観測結果がどのようなものだったかを再現しました。その結果、水沢の結果は、Z項を入れなくても決して悪くなかったこと、ドイツの中央局は、とんでもない誤解をしていた可能性があることがわかりました。
Z項の発見は、日本の学界の危機を救ったと同時に、ドイツの中央局にとっても救われたのかもしれません。一方、50点の評価のおかげで、Z項の発見につながったという面もあります。

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「『はやぶさ2』これまでの活躍」


講師: 国立天文台 RISE月惑星探査検討室 准教授  松本 晃治 氏 

開催日: 2019年2月17日(日) 15:00~16:00

リュウグウへのタッチダウンを5日後に控えたタイミングで「はやぶさ2」について話す機会をいただきました。

最初に太陽系の成り立ち、惑星と小惑星の違い(小惑星は惑星の材料の生き残り)、地球に水や有機物を運んだ担い手が小惑星である可能性などを話し、直径約1kmのちっぽけなC型小惑星の探査とそこからのサンプルリターンが、惑星科学的にどのような意義を持つかを説明しました。

次に、探査機の概要、打上げからリュウグウ到着までの道のり、到着からターゲットマーカー投下までの探査のハイライトを、レーザ高度計チームメンバーとしての視点も交えながら話しました。

最後に、着陸運用と人工クレータを作るインパクタミッションの概要について説明しました。

 

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「地震をさぐる、ちょっと変わった観測機器」

講師: 国立天文台 水沢VLBI観測所 助教 田村 良明 氏

開催日: 2021年4月18日(日) 15:00~16:00

 

国立天文台水沢では重力観測のために使われている気圧計で、2011年の東日本大震災の際に、津波を捉えることができました。これがきっかけになり研究グループが組織されて、各地で微気圧変化の観測が行われるようになりました。地震だけではなく、隕石落下や火山噴火の観測・研究などに、気圧計が使われています。

つぎに時計装置ですが、「光格子時計」という超精密な時計を使う話しです。1秒狂うのに10億年もかかるという時計です。これだけ正確だと、相対論効果で時計の進み遅れから重力の違いが測定できます。まったく新しい原理で、重力や高さの変化の測定ができるものと期待されています。

近い将来、秒の定義の見直しが行われたり、計測技術に革命が起きるのではないかとワクワクしているところです。

 

担当:田村良明

 

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終了しました!春のミニ講演会 「情報セキュリティ あれこれ」~怖い! 怖くない? セキュリティ脅威~ »

春のミニ講演会

 「情報セキュリティー」というと構えてしまう人が多いかと思いま
す。情報機器があふれている今、専門家だけではなくひとりひとりが
気をつける必要があります。ちょっとした知識があるだけで、ある程
度身を守ることができます。セキュリティについて学び、自己を守る
知識を養いましょう。

日 時:2021年3月21日(日)15:00~16:00
場 所:奥州宇宙遊学館セミナー室
講 師:高橋 賢さん(国立天文台水沢VLBI観測所 特定技術職員)
定 員:20人(要申込)
参加料:入館料(大人200円、小人100円、幼児無料)
申込受付:3月1日(月)より奥州宇宙遊学館まで
­    電話【0197 (24) 2020】にてお申込みください。
­    直接、窓口にて申込み可。お申込みの際は、
­    お名前、参加人数、電話番号をお知らせください。
主 催:奥州宇宙遊学館
協 力:国立天文台水沢VLBI観測所

【ご参加いただくみなさまにお願い】

­    ・マスク着用でご参加ください。

­    ・新型コロナウイルス感染拡大防止のため、
­     3密対策にご協力ください。

­    ・検温にご協力ください。


”追記”

「春のミニ講演会 『情報セキュリティ あれこれ』~怖い! 怖くない? セキュリティ脅威~」の様子

ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました。

終了しました! 第7回ワークショップ「自動運転で動く車のしくみ」 »

ワークショップ 「自動運転で動く車のしくみ」

LEGO社のロボット「EV3」を使い、自動運転の仕組みをテーマとし
たプログラミング体験を通して、物事を筋道立てて考え問題を解決
する能力を養います。さらに、今後広がっていく自動運転の未来につ
いても考えます。

内容は、タブレットで自動運転の操作をプログラミングして、命令を
ロボット車に送り、コースで走らせてみます。

本ワークショップは、日本科学未来館がこれまで開発・実施してきた
実験教室のノウハウや、ビー・エム・ダブリュー株式会社の自動運転
に関する技術や知識が活かされています。

日 時: 2021年3月7日(日)9:30~15:30

場 所: 奥州宇宙遊学館2階セミナー室

定 員: 8人(小学4年生以上)

参加費: 無料(要事前申込)

­   ※別途入館料(小人100円・大人200円)が必要になります。
­   ※お昼の休み時間を1時間取ります。お弁当をご持参ください。
­   ※使用した機器(EV3ロボット、タブレット)の持ち帰りはできません。

申込み: 参加希望の方はお電話【0197 (24) 2020】にてお申込みください。
­   窓口申込み可。

主 催: 奥州宇宙遊学館

協 力: 全国科学館連携協議会

協 賛: ビー・エム・ダブリュー株式会社

企画・制作: 日本科学未来館

【ご参加いただくみなさまにお願い】

­    ・マスク着用でご参加ください。

­    ・新型コロナウイルス感染拡大防止のため、
­     3密対策にご協力ください。

­    ・検温にご協力ください。

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追記
第7回ワークショップ「自動運転で動く車のしくみ」の様子


参加してくださったみなさん、どうもありがとうございました。