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サイエンスカフェPage.40

「岩手発!ブラックホールの観測最前線」

講師: 国立天文台 水沢VLBI観測所 助教 秦 和弘(はだ かずひろ) 氏

開催日: 2017年4月16日(日) 15:00~16:00

今回のサイエンスカフェでは宇宙きってのふしぎ番長、ブラックホールについてお話しました。宇宙のことはよく知らなくてもブラックホールという言葉は知ってる、というくらい有名なこともあり、子供さんから年配の方まで多くの方々にお越しいただきました。

ブラックホールは約100年前にアインシュタインの理論によって予言され、今ではほぼすべての銀河の中心には巨大なブラックホールが存在すると天文学者は信じています。しかしながら、未だかつてブラックホールの姿を直接見た人は誰もいません。

そこで私たちは現在世界中の研究者と協力して、人類史上初めてブラックホールの姿を写真撮影しよう、というプロジェクトを進めています。水沢観測所の名前にもなっているVLBIという技術を使うと、視力300万という非常に高精度な電波望遠鏡を作ることができます。これにより、ブラックホールの表情が撮影できるかもしれないのです。

果たしてブラックホールは一体どういう姿をしているのでしょうか。笑っているかもしれないし、寝ているかもしれないし、黒くないかもしれません。観測は順調に進んでおり、早ければ今後1年以内に結果が出るかもしれません。ブラックホールと仲良くなれたときにはまた皆さんにご報告したいと思います。

担当:秦 和弘

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イベント記事:サイエンスカフェ Page.40「岩手発!ブラックホールの観測最前線」

書籍発売のご案内 »

「巨大ブラックホールの謎」本間希樹 著

 

「巨大ブラックホールの謎
   ~宇宙最大の「時空の穴」に迫る~」

本間 希樹 著/ 講談社ブルーバックス

¥1,080(税込)

 

Amazon.comにレビューが掲載されています 😀

 

 

 

◆ ◆ ◆ ◆ ◆

遊学館のおとなり、国立天文台 水沢VLBI観測所の本間希樹所長の本が発売されました!
”宇宙の怪物”「巨大なブラックホール」に焦点をあて、観測者の目線でこれまでのブラックホール研究の進展を分かりやすく解説しています。

ブラックホールのことはあまり知らないという方も楽しめる入門的な解説書であり、ブラックホールの謎に挑む研究者たちの研究の様子をちょっとだけ知ることができるかも。

あなたも「二度と抜け出せない」ブラックホールの魅力にはまってみませんか?

◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

遊学館のグッズ売場でも販売中です!
運が良ければ、本間先生のサインがもらえるかも!?

本間希樹所長

終了しました!ちびっこサイエンスカフェ2017 »

 

第7回雪の不思議フェスティバルの中で、「ちびっこサイエンス
カフェ」が行われることになりました。いつもは大人向けの
サイエンスカフェですが、小中学生向けに先生に話をして
もらいます。あったかいココアを飲みながら、わくわくする
ような科学のお話をいっぱい聞けるかも!

日 時 : 2017年2月11日(土) 14:00~15:00

場 所 : 奥州宇宙遊学館 2階セミナー室

テーマ : 「ぼくたちの地球について知ろう」

講 師 : 一戸天体観測所 吉田 偉峰 先生

参加費 : 無料 (飲み物はココアが出ます)
※ 当日は雪のフェスティバルのため、入館料はいただきません

定 員 : 20名(要事前申込・先着順)

 


追記

ちびっこサイエンスカフェ2017の様子

ちびっこサイエンスカフェ1

 

温暖化による地球への影響について、また星や宇宙のことまで、
いろんなことをわかりやすく知ることができました。
講師の吉田偉峰先生、そして参加してくださったみなさん、ありがとうございました!

サイエンスカフェPage.39 総評 »

サイエンスカフェPage.39

「私は今どこ?GPSカーナビへの歴史」
~準天頂衛星「みちびき」って知ってる?~

講 師: 国立天文台水沢VLBI観測所 主任研究技師 佐藤 克久 氏

開催日: 2016年12月18日(日) 15:00~16:00

日常の道具となっているカーナビや名称が知られているGPSについて体系的に理解する事を目指し、「GPSカーナビへの歴史」としてこれまでの航法・測位の流れを概観した。

船舶等に使われた複数の地上送信局からの電波を受信する双曲線航法(ロランC等)、1957年のスプートニク1号の「ピー、ピー」と云う受信音をモニターして発想したとされる、人工衛星電波のドップラー偏移(救急車のサイレン音が聞く人に一番近づいたときに正しい音になる)を利用した航行衛星システム(NNSS)、衛星と受信機間の擬似距離測定(今回は衛星から電波の「ものさし」で受信点まで距離を測るとした)を原理とするGPSについて、精度を良くする工夫等に目を向けつつ説明した。更にロシア、欧州連合、インド、中国などの衛星測位システムの現状を紹介、日本の準天頂衛星(みちびき、QZSS)の特徴を説明すると共に、宇宙航空研究開発機構による1機体制での評価段階を経て2016年度末から内閣府主導による4機体制の運用段階へ移行しつつある事、最終的には7機体制を目指している事を紹介した。

今回は内閣府から「みちびき」のパンフレットやペーパークラフトを提供頂いたので、遊学館スタッフにより製作の注意点を説明しつつ製作例をお見せして来場者に持ち帰って頂いた。

担当: 佐藤 克久

 

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イベント記事: サイエンスカフェPage.39「私は今どこ?GPSカーナビへの歴史」

2016-1220-03

サイエンスカフェPage.38 総評 »

サイエンスカフェPage.38

「太陽系外惑星はどうやってできるの?」

講 師: 国立天文台天文シミュレーションプロジェクト 専門研究職員 押野 翔一 氏

開催日: 2016年10月16日(日) 15:00~16:00

 

系外惑星が最初に発見されてから20年以上が経過して、発見されている系外惑星の数は数千個を超えている。

今回の講演では系外惑星の発見の歴史から説明を行った。

1995年に初めてホットジュピターが発見されるまで、太陽系以外には惑星系はなく、太陽系が特異であると考えられていたが、その後の観測により太陽系も数ある惑星系のうちの一つであるということがわかってきた。

系外惑星には太陽系には存在しないホットジュピターや、楕円軌道を持つエキセントリックプラネットや、地球より大きな岩石惑星であるスーパーアースなどが発見されていて、これらの惑星をどう作るか様々な研究がおこなわれている。

惑星形成理論はもともと太陽系の惑星を再現することから研究が始められており、現在ではこの理論をもとに、様々な系外惑星を形成できるような汎惑星形成理論の構築が進められている。

惑星形成の現場は、現在の望遠鏡より高解像のデータや長期間の観測が必要であるが、シミュレーションを利用することによりコンピュータの中で惑星形成の現場を再現しこのような多様な惑星を作る研究に利用されている。

講演ではホットジュピターの形成メカニズムとしてガス惑星の移動のシミュレーションと惑星の軌道不安定によるエキセントリックプラネットの形成のシミュレーションの紹介を行った。

担当: 押野 翔一

 

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イベント記事 :サイエンスカフェPage.38「太陽系外惑星はどうやってできるの?」

2016-10-17-05 サイエンスカフェ「太陽系外惑星はどうできるの?」

サイエンスカフェPage.37 総評 »

サイエンスカフェPage.37

「宇宙と星の輪廻」

 

講 師: 国立天文台水沢VLBI観測所 特任研究員 元木 業人 氏

開催日:2016年6月19日(日) 15:00~16:00

 

総評

今回のサイエンスカフェでは星の誕生と死をテーマに、普段遠い他人事のように眺めている星と人間の直接的な繋がりについて講演を行った。

内容としてはまず恒星の構造とその活動性、特に星のエネルギー源となる中心核での熱核融合反応について
紹介し、ビックバン直後のまっさらな宇宙から現在の地球や生命の誕生に至る過程において、いかに星による
元素合成が本質的であるかを説明した。その後星の誕生と死の過程を辿りつつ、星と星間物質の循環について
説明した。

星というとややオールドファッションな研究テーマが宇宙の成り立ちを考える上で如何に重要であるかを
伝えたく思い、元素合成による物質進化に重点を置いた講演としたため、星の誕生と死の部分については画像
を見ながら軽く触れる程度の説明となった。参加者の年齢層の幅が広いと言うことで、なるべく平易な表現や
例え話を交えつつわかりやすい講演を心掛けたが、予想以上に反応が良く、様々な質問をいただき非常に
楽しんで講演をすることができたと思う。特に太陽の表面温度に関するクイズに力強く答えてくれた児童に
ついては、下手な大学院生よりも積極的な態度に大変驚かされた。

他の方々も全体的に知りたいという欲求を素直に表現されることに慣れている印象があり、これまでの
サイエンスカフェを含む遊学館の取り組みが実を結んでいるのであろうと推察された。今後も是非このような
機会を継続して頂き、天文学者に社会貢献の場を与えて頂ければ幸いである。

担当:元木 業人

 

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イベント記事 :サイエンスカフェPage.37「宇宙と星の輪廻」

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サイエンスカフェPage.36 総評 »

サイエンスカフェPage.36

「雪って不思議だと思いませんか?」

講 師: イーハトーブサイエンススクールリーダー 中東 重雄 氏

開催日:2016年4月17日(日) 15:00~16:00

 総 評

本サイエンスカフェでは、これまで進めてきた奥州宇宙遊学館独自に作製した「人工雪結晶作製装置」を用いた「雪」についての研究の中間報告をおこなった。

内容は、小生が雪の研究に携るようになった経緯にはじまり、雪の研究についての簡単な歴史、「雪」という言葉の美しさや表現について。そして雪のでき方や成長メカニズムについて科学的な説明を紹介し、最後にこれまでの実験結果についてまとめて報告した。さらに、今後の研究課題についても紹介した。

1時間という講演時間に対し、少し内容が多すぎた感があり、後半は少し急ぎ足になった感がある。秋田の学生さんが聴講されると事前に聞いていたので、講演ターゲットをそのあたりに絞ったが、江刺の農業の方(男性)、近所の本カフェ常連というお年寄りの女性の方などから質問を頂き、びっくりした。特に『遊学館で雪の研究をしているなんてびっくりした』との彼女の言葉を聞いたときには、「してやったり」という感であった。遊学館のサイエンスカフェの目的は、十分達成されていると思う。今後も天文関係のテーマだけではなく、いろいろな分野についての講演を企画してはと思う。

担当: 中東 重雄

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