サイエンスカフェpage.76 総評
「能登半島地震を通してみる、日本周辺の地震のしくみ」
講 師:花田 英夫(奥州宇宙遊学館企画開発主幹)
開催日: 2025年2月16日(日)15:00~16:00
東北太平洋沖地震(東日本大震災)から15年たち、昨年は新年早々能登半島地震に襲われ、一方、「南海トラフ地震が今後30年に発生する確率」が年々高まっているとの報道が盛んになされています。そのような中、日本周辺の地震、とくに東北地方の地震について整理し、今までどのような地震が起こり、今後どのような地震に注意する必要があるかについて、地震学、プレートテクトニクスの基礎から始めて、最近のデータを紹介しながら、分かり易く解説したつもりです。私自身、昔に比べて、地震予知は別として、地震学の進歩を実感しました。昔は一つの地震のメカニズムを決めるのに手作業で数日かかっていたのが、最近では、地震観測網も充実し、コンピュータで小さい地震まで含めてその日のうちに結果が出るようになっています。地震予知までいかなくとも、緊急地震速報がさらに正確に、迅速に出されることを期待しています。
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