サイエンスカフェ 記事一覧

サイエンスの専門的なお話を、
コーヒーの香りに包まれてカフェ気分で聞くことができるのが
奥州宇宙遊学館のサイエンスカフェ。

そんなひと時を楽しみにいらしてください。

美味しいコーヒー・お菓子を準備してお待ちしてます!

今までのサイエンスカフェ 先生たちの講話

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Page タイトル 講師 講話
44 インターネットが大きく変えた社会
~ネットの歴史からイノシシ退治の罠、
小学校でのプログラミング、
働き方改革まで~
佐藤 克久
(前国立天文台水沢VLBI観測所 主任研究技師・工学博士)
45 天の川の中心には何がある?  酒井 大裕
(国立天文台水沢VLBI観測所 特任研究員)
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サイエンスカフェPage.44

「インターネットが大きく変えた社会」
~ネットの歴史からイノシシ退治の罠、小学校でのプログラミング、働き方改革まで~

講師: 前国立天文台水沢VLBI観測所 主任研究技師・工学博士 佐藤 克久

開催日: 2018年4月15日(日) 15:00~16:00

 

電子計算機の発達を振り返りつつ遠隔地との情報交換の必要性から発想された計算機間接続や、欧州原子核研究機構CERNの研究者によるホームページの発想を解説し、その後の全世界の計算機やパソコン、スマートフォン、そしてCPU(演算処理)チップを乗せた全ての機器を世界中に張り巡らされた光ファイバーや無線通信で有機的につなぎ合う現在のインターネットについて説明した。

 

さらに、ネット通販や自動水門による田んぼの水やり、イノシシ有害駆除罠の捕獲通知、音声認識による機器操作、自動運転、在宅勤務等の事例を紹介し、これまでの社会システムが一変しつつある事を解説した。特にも小学校では2020年にプログラミング教育が必修化され、予測不可能なことばかりが起こりうるこれからの社会で、自らが必要な情報を得て考え答えを出し実行していく素養を身につける手立てとしてのプログラミングについて言及した。

 

 

担当:佐藤 克久

 

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奥州宇宙遊学館サイエンスカフェpage.43「月とZ項」 »

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「月とZ項」

講師: 国立天文台 RISE月惑星探査検討室 准教授 花田 英夫

開催日: 2017年12月17日(日) 15:00~16:00

 

地球の自転軸の向きが地球に対して変わるという極運動。緯度観測所が、この観測を始めてもうじき120年になりますが、初代所長木村榮博士が発見したZ項には、最近の研究成果に結びつくものがいくつかあります。

 

Z項の原因は、簡単に言えば地球の外側の中心核が融けているからと、同所の若生康二郎博士は証明しました。地球の流体核は、極運動だけでなく、月や太陽の引力によって地球が変形する程度にも影響を与えます。そういえば、月の中心核も融けているかもしれないと最近の研究は示唆します。

 

そこで、月の自転軸の向きや月面の変形にも、Z項のような異常な変化が観測されれば、逆に月に流体核があることが証明されます。しかし、その大きさは非常に小さく、今後の高精度の観測が期待されます。

担当:花田 英夫

 

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奥州宇宙遊学館サイエンスカフェPage.42「銀河鉄道の夜」~VERAが測る天の川銀河10万光年~ »

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「銀河鉄道の夜」

~VERAが測る天の川銀河10万光年~

講師: 国立天文台 水沢VLBI観測所 特任研究員 坂井 伸行

開催日: 2017年10月15日(日) 15:00~16:00

 

「銀河鉄道の夜」の作者である宮沢賢治が何度も訪れていた遊学館(旧緯度観測所本館)で、「VERAが測る天の川10万光年」というタイトルで講演をさせて頂きました。

 

「大循環の話なら面白いけど難しいよ (宮沢賢治作風の又三郎より)」で示唆されるジェット気流の話を導入として(*1)、緯度観測所から変遷したVLBI観測所が進めている、「VERAによる天の川銀河の地図作り」の制作状況をお話しました。

 

1時間という長丁場にも関わらず、小さい子供たちから各年代の方々が、最初から最後まで話を聞いて質問してくださり、サイエンスカフェが地元に根付いているように感じました。VERAの観測完了は2022年です。VERAの銀河地図を使って宇宙旅行できる日を、乞うご期待!

 

*1:詳しくは、遊学館のHPを参照

担当:坂井 伸行

 

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奥州宇宙遊学館サイエンスカフェPage.41「私が体験した東日本大震災」 »

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「私が体験した東日本大震災~そのとき大地はどう動いたか~」

講師: 国立天文台 水沢VLBI観測所/ 田村良明 助教

開催日: 2017年6月18日(日) 15:00~16:00

 「私が体験した東日本大震災」という題でお話したが、実は偽りがある。正しくは、私が「体験できなかった」東日本大震災、なのである。地震発生当日は出張中で、その時私は北越急行の特急電車の中にいて、新潟県の越後湯沢駅にまもなく到着するところであった。

地震が発生したとき、もし自分が東北地方の太平洋沿岸地域にいたとしたら、どういう行動をとったであろうか、と想像したことから話の筋を考えた。
この地震は、主要な振動(断層の破壊過程)が2分ほど続いている。大きな揺れが2分も続き、その後も揺れがなかなか収まらない。とんでもない大きな地震が発生したと想像したはずである。ラジオやテレビの報道が無くても「大津波が来る」と叫んでいたと思う。しかし、安全なところまで避難していたであろうか。どこかのビルの3階か4階に避難していて、そこで津波に襲われて犠牲者の1名に加わっていたかもしれないのである。

地震のことは直接的には研究していなかったが、地球の変形や、地面の動きを探る研究(測地学)というものをずっと続けており、地震や津波のことは知っているつもりでいた。震災前に田老町や普代村の防潮堤も見ているし、綾里では津波が30mの高さまで遡上したという所も見ていた。それでも東日本大震災で発生した10mを超える津波というものがどんな物であるか、想像が及ばなかった。自分の知識や経験といったものがいかに不足していたか思い知らされた地震であった。研究の紹介だけでなく、こういった思いを少しでも伝えたいと、資料を用意した。

講演では、GPSを使った観測で、副題にあげた「そのとき大地はどのように動いたか」を示す図や動画を紹介した。地震発生時に水沢の地は東南東に約2.3m、2016年末の時点では地震前から4.0mも変位している。それがどんなに大きな動きであったか、分かっていただけたであろうか。

担当:田村 良明

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奥州宇宙遊学館サイエンスカフェPage.40「岩手発!ブラックホールの観測最前線」 »

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「岩手発!ブラックホールの観測最前線」

講師: 国立天文台 水沢VLBI観測所/ 秦 和弘(はだ かずひろ) 助教

開催日: 2017年4月16日(日) 15:00~16:00

今回のサイエンスカフェでは宇宙きってのふしぎ番長、ブラックホールについてお話しました。宇宙のことはよく知らなくてもブラックホールという言葉は知ってる、というくらい有名なこともあり、子供さんから年配の方まで多くの方々にお越しいただきました。

ブラックホールは約100年前にアインシュタインの理論によって予言され、今ではほぼすべての銀河の中心には巨大なブラックホールが存在すると天文学者は信じています。しかしながら、未だかつてブラックホールの姿を直接見た人は誰もいません。

そこで私たちは現在世界中の研究者と協力して、人類史上初めてブラックホールの姿を写真撮影しよう、というプロジェクトを進めています。水沢観測所の名前にもなっているVLBIという技術を使うと、視力300万という非常に高精度な電波望遠鏡を作ることができます。これにより、ブラックホールの表情が撮影できるかもしれないのです。

果たしてブラックホールは一体どういう姿をしているのでしょうか。笑っているかもしれないし、寝ているかもしれないし、黒くないかもしれません。観測は順調に進んでおり、早ければ今後1年以内に結果が出るかもしれません。ブラックホールと仲良くなれたときにはまた皆さんにご報告したいと思います。

担当:秦 和弘

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イベント記事:サイエンスカフェ Page.40「岩手発!ブラックホールの観測最前線」

奥州宇宙遊学館サイエンスカフェPage.39「私は今どこ?GPSカーナビへの歴史」 »

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「私は今どこ?GPSカーナビへの歴史」
~準天頂衛星「みちびき」って知ってる?~

講 師: 佐藤 克久 先生

開催日: 2016年12月18日(日) 15:00~16:00

日常の道具となっているカーナビや名称が知られているGPSについて体系的に理解する事を目指し、「GPSカーナビへの歴史」としてこれまでの航法・測位の流れを概観した。

船舶等に使われた複数の地上送信局からの電波を受信する双曲線航法(ロランC等)、1957年のスプートニク1号の「ピー、ピー」と云う受信音をモニターして発想したとされる、人工衛星電波のドップラー偏移(救急車のサイレン音が聞く人に一番近づいたときに正しい音になる)を利用した航行衛星システム(NNSS)、衛星と受信機間の擬似距離測定(今回は衛星から電波の「ものさし」で受信点まで距離を測るとした)を原理とするGPSについて、精度を良くする工夫等に目を向けつつ説明した。更にロシア、欧州連合、インド、中国などの衛星測位システムの現状を紹介、日本の準天頂衛星(みちびき、QZSS)の特徴を説明すると共に、宇宙航空研究開発機構による1機体制での評価段階を経て2016年度末から内閣府主導による4機体制の運用段階へ移行しつつある事、最終的には7機体制を目指している事を紹介した。

今回は内閣府から「みちびき」のパンフレットやペーパークラフトを提供頂いたので、遊学館スタッフにより製作の注意点を説明しつつ製作例をお見せして来場者に持ち帰って頂いた。

担当: 佐藤 克久

 

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2016-1220-03

奥州宇宙遊学館サイエンスカフェPage.38「太陽系外惑星はどうやってできるの?」 »

サイエンスカフェPage.38

「太陽系外惑星はどうやってできるの?」

講 師: 押野 翔一 先生

開催日: 2016年10月16日(日) 15:00~16:00

 

系外惑星が最初に発見されてから20年以上が経過して、発見されている系外惑星の数は数千個を超えている。

今回の講演では系外惑星の発見の歴史から説明を行った。

1995年に初めてホットジュピターが発見されるまで、太陽系以外には惑星系はなく、太陽系が特異であると考えられていたが、その後の観測により太陽系も数ある惑星系のうちの一つであるということがわかってきた。

系外惑星には太陽系には存在しないホットジュピターや、楕円軌道を持つエキセントリックプラネットや、地球より大きな岩石惑星であるスーパーアースなどが発見されていて、これらの惑星をどう作るか様々な研究がおこなわれている。

惑星形成理論はもともと太陽系の惑星を再現することから研究が始められており、現在ではこの理論をもとに、様々な系外惑星を形成できるような汎惑星形成理論の構築が進められている。

惑星形成の現場は、現在の望遠鏡より高解像のデータや長期間の観測が必要であるが、シミュレーションを利用することによりコンピュータの中で惑星形成の現場を再現しこのような多様な惑星を作る研究に利用されている。

講演ではホットジュピターの形成メカニズムとしてガス惑星の移動のシミュレーションと惑星の軌道不安定によるエキセントリックプラネットの形成のシミュレーションの紹介を行った。

担当: 押野 翔一

 

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2016-10-17-05 サイエンスカフェ「太陽系外惑星はどうできるの?」

今までのサイエンスカフェ 先生たちの講話

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2018年

 

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44 インターネットが大きく変えた社会
~ネットの歴史からイノシシ退治の罠、
小学校でのプログラミング、
働き方改革まで~
佐藤 克久
(前国立天文台水沢VLBI観測所 主任研究技師・工学博士)
45 天の川の中心には何がある?  酒井 大裕
(国立天文台水沢VLBI観測所 特任研究員)
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2017年
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40 岩手発!ブラックホールの観測 最前線 秦 和弘
(国立天文台水沢VLBI観測所 助教)
41  私が体験した東日本大震災 田村 良明
(国立天文台水沢VLBI観測所 助教)
42 銀河鉄道の夜
~VERAが測る天の川銀河10万光年~
坂井 伸行
(国立天文台水沢VLBI観測所 特任研究員)
43 月とZ項 花田 英夫
(国立天文台水沢VLBI観測所 月惑星探査検討室 准教授)
 
2016年
Page タイトル 講師 講話
36 雪って不思議だと思いませんか? 中東 重雄
(イーハトーブサイエンススクールリーダー)
37 宇宙と星の輪廻 元木 業人
(国立天文台水沢VLBI観測所 特任研究員)
38 太陽系外惑星はどうやってできるの? 押野 翔一
(国立天文台天文シミュレーションプロジェクト
専門研究職員)
39 私は今どこ?GPSカーナビへの歴史 佐藤 克久
(国立天文台水沢VLBI観測所 主任研究技師)