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今年も「宇宙桜」が咲きました!
スペースシャトルから国際宇宙ステーションへ、宇宙を旅した種から生まれた宇宙桜
(学名:エドヒガンまたはウバヒガン)。
今年も国立天文台水沢VLBI観測所構内の木村榮記念館の前で咲きました。
例年より1週間以上早い開花です。ひょうたん型のつぼみが特徴的です。
今年も「宇宙桜」が咲きました!
スペースシャトルから国際宇宙ステーションへ、宇宙を旅した種から生まれた宇宙桜
(学名:エドヒガンまたはウバヒガン)。
今年も国立天文台水沢VLBI観測所構内の木村榮記念館の前で咲きました。
例年より1週間以上早い開花です。ひょうたん型のつぼみが特徴的です。
サイエンスカフェpage.67総評
「宇宙の距離の測り方」
講師: 国立天文台水沢VLBI観測所
特任教授 酒井 大裕(だいすけ) さん
開催日: 2023年2月19日(日)15:00~16:00
今回のサイエンスカフェでは水沢VLBI観測所が行う代表的な研究テーマの一つである「宇宙の距離測定」に焦点を当ててお話ししました。
普段の生活での距離の測り方を改めて見つめ直しながら、それと対比させて宇宙での距離の測定の難しさや測定に必要なテクニックについて紹介しました。
当たり前のように本やネットを調べれば書いてある天体の距離がどのようにして測られたのか知ってもらう良い機会になったと思います。
たくさんメモを取って聞いてくださっている方が多いのが印象的でした。三角測量など少し難しい話もあったかもしれませんが、宇宙の研究に興味を持つきっかけになればと思います。
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イベント記事:サイエンスカフェpage.67
サイエンスカフェpage.66 総評
「電波で探る星の誕生」
講師: 国立天文台水沢VLBI観測所
准教授 廣田 朋也 さん
開催日: 2022年12月18日(日)15:00~16:00
12月18日(日)、奥州宇宙遊学館におけるサイエンスカフェで研究紹介を行った。
タイトルは「電波で探る星の誕生」ということで、太陽の8倍を超える重たい星「大質量星」の誕生に関する、
主にベラやアルマを用いた自身の観測結果について話題を提供した。
研究成果の意義を理解する上で不可欠なため、観測結果の解釈では「角運動量の保存」という物理学的な考察について踏み込んだ解説をした。
この点はやや難しい内容だったかもしれないが、それにより、最新の宇宙物理学研究の現場の一端に触れていただきたいと考えている。
次回以降、また新しい成果を発表できるよう、研究を進めたい。
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イベント記事:サイエンスカフェpage.66
サイエンスカフェpage.65
「気象災害はなぜ激甚化するのか?」
講師: 気象予報士・岩手県地球温暖化防止活動推進員
佐々木 勝裕(ささき かつひろ) さん
開催日: 2022年10月16日(日)15:00~16:00
NHKBS海外ニュースを見ていると、世界のどこかで気象災害が当然のごとく起きています。
日本でも頻発するようになり、しかも激甚化していることを多くの皆さんが感じていることでしょう。
その理由について伝える機会をいただき、大変ありがとうございました。
大気中のCO2濃度が高まり、それにつれて海に蓄えられた熱が増加して、
激しい気候になっていることを理解していただけたと思います。
脱炭素な取り組みは不可欠ですが、大きな一歩を多くの人々が踏み出していません。
その意味で事態は絶望的と感じる方もいると思いますが、
「人新世の『資本論』」の著者斎藤幸平氏は「3.5%の人々が非暴力的な方法で、
本気で立ち上がると社会が大きく変わる」ことを紹介しています。
当日の参加者がその3.5%の一人として、歩み始めることを切に望みます。
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イベント記事:サイエンスカフェpage.65
サイエンスカフェpage.64
「天の川とブラックホール」
講師: 国立天文台水沢VLBI観測所 助教
秦 和弘 (はだ かずひろ) さん
開催日: 2022年8月21日(日)15:00~16:00
(「いわて銀河フェスタ2022」)
今回のサイエンスカフェでは水沢VLBI観測所が取り組んできた
天の川銀河に関する2つの研究についてお話しました。
1つはベラを用いて約20年かけて取り組んできた天の川銀河の地図づくり、
もう1つが今年5月に発表された、イベントホライズンテレスコープによる
天の川銀河中心のブラックホールの撮影です。水沢の研究者がVLBIという
観測技術を用いて銀河のさまざまな謎を研究していることを知っていただけたら幸いです。
また今回は会場とリモートによるハイブリッド形式の開催でしたが、
リモートからも質問を結構いただきました。
私自身ハイブリッド講演はあまり慣れない部分もありますが、会場に来られない方とも
コミュニケーションできることは大きな魅力だと思いました。
サイエンスカフェpage.63
「植物の病原性ウイルスについて」
講師: (公財)岩手生物工学研究センター主任研究員
藤崎 恒喜(こうき) さん
開催日: 2022年6月17日(日)15:00~16:00
コロナウイルスの世界的流行で脚光を浴びたウイルスは動物、植物、カビ、細菌など
様々な生物に感染するものが知られる、最小の病原体の1つである。
自分の細胞を持たず、宿主の細胞内に侵入し、乗っ取って増えている。
このウイルスの起源については、
1)もともと宿主細胞の一部だった、
2)もともと細胞を持つ別の生物だった、
3)原始地球において、細胞の出現と同時並行して生まれたなど、
いろいろな仮説が考えられる謎の多い存在でもある。
ヒトだけでなく、身近な作物にも多くの病気を引き起こし、
農業現場でもウイルスの診断とその防除に向けた取り組みが日々行われている。
一方で、ウイルスは遺伝子工学の発展や哺乳類の進化などに重要な貢献をし、
ヒトにとって不可欠な存在でもある。
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イベント記事:サイエンスカフェpage.63