2021年5月の記事一覧 記事一覧

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「模型を使って見る、緯度観測、極運動、Z項」

講師: 奥州宇宙遊学館 企画開発主幹 花田 英夫 氏

開催日: 2019年6月16日(日) 15:00~16:00

 

世界的に有名だけど、わかりにくい「木村栄のZ項」。

「緯度観測」や「極運動」とともに、模型を使ってわかりやすく紹介します。

 

担当:花田 英夫

 

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「Zの街 奥州水沢と緯度観測所 ~初代所長 木村 榮~」

 講師: イーハトーブ宇宙実践センター 副理事長 佐藤 一晶 氏

開催日: 2019年4月21日(日) 15:00~16:00

緯度観測所が水沢に設置されて、今年で120周年。
若くして緯度観測所初代所長となり、Z項を発見した「木村榮」。
地域のみんなに愛された木村先生についてお話します。

 

担当:佐藤 一晶

 

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「電波写真の作り方」

講師: 国立天文台水沢VLBI観測所 特任専門員 小山 友明 氏
開催日: 2018年10月21日(日) 15:00~16:00

光学望遠鏡やカメラ、私たちの目には画像が映ります。
20m電波望遠鏡の場合は何が映るでしょう?
水沢VLBI観測所にある電波カメラについて紹介します。

担当:小山 友明

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「サイエンスの舞台裏 ~研究を支える裏方の仕事~」

講師: 国立天文台 水沢VLBI観測所 主任技術員 上野 祐治 氏 
開催日: 2020年10月18日(日)15:00~16:00

知られざる天文台の技術系職員の仕事を、望遠鏡の保守をテーマにお話させてもらいました。

特殊な作業をイメージされる方も多いと思いますが、アンテナ洗浄の話や、ペンキ塗りの話といった、ごく一般的な作業内容を中心にお伝えしました。また、水沢を飛び出し、ハワイ観測所のすばる望遠鏡の保守に関わる動画も紹介しました。これらから、天文台全体の技術系職員の仕事内容について親近感を持ってご理解いただけたと思います。

参加者の方から、技術継承や後進の育成が課題ではないのか、という質問をいただきました。まさに現在直面している大問題です。このような質問をいただくことで社会全体の問題であるのだな、と再認識する良い機会となりました。

担当:上野 祐治

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「銀河鉄道の夜」
~VERAが測る天の川銀河10万光年~
講師: 国立天文台 水沢VLBI観測所 特任研究員 坂井 伸行 氏 
開催日: 2017年10月15日(日) 15:00~16:00

「銀河鉄道の夜」の作者である宮沢賢治が何度も訪れていた遊学館(旧緯度観測所本館)で、「VERAが測る天の川10万光年」というタイトルで講演をさせて頂きました。

「大循環の話なら面白いけど難しいよ (宮沢賢治作風の又三郎より)」で示唆されるジェット気流の話を導入として(*1)、緯度観測所から変遷したVLBI観測所が進めている、「VERAによる天の川銀河の地図作り」の制作状況をお話しました。

1時間という長丁場にも関わらず、小さい子供たちから各年代の方々が、最初から最後まで話を聞いて質問してくださり、サイエンスカフェが地元に根付いているように感じました。VERAの観測完了は2022年です。VERAの銀河地図を使って宇宙旅行できる日を、乞うご期待!

*1:詳しくは、遊学館のHPを参照

担当:坂井 伸行

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「私が体験した東日本大震災~そのとき大地はどう動いたか~」
講師: 国立天文台 水沢VLBI観測所 助教 田村良明 氏
開催日: 2017年6月18日(日) 15:00~16:00

 「私が体験した東日本大震災」という題でお話したが、実は偽りがある。正しくは、私が「体験できなかった」東日本大震災、なのである。地震発生当日は出張中で、その時私は北越急行の特急電車の中にいて、新潟県の越後湯沢駅にまもなく到着するところであった。
地震が発生したとき、もし自分が東北地方の太平洋沿岸地域にいたとしたら、どういう行動をとったであろうか、と想像したことから話の筋を考えた。
この地震は、主要な振動(断層の破壊過程)が2分ほど続いている。大きな揺れが2分も続き、その後も揺れがなかなか収まらない。とんでもない大きな地震が発生したと想像したはずである。ラジオやテレビの報道が無くても「大津波が来る」と叫んでいたと思う。しかし、安全なところまで避難していたであろうか。どこかのビルの3階か4階に避難していて、そこで津波に襲われて犠牲者の1名に加わっていたかもしれないのである。
地震のことは直接的には研究していなかったが、地球の変形や、地面の動きを探る研究(測地学)というものをずっと続けており、地震や津波のことは知っているつもりでいた。震災前に田老町や普代村の防潮堤も見ているし、綾里では津波が30mの高さまで遡上したという所も見ていた。それでも東日本大震災で発生した10mを超える津波というものがどんな物であるか、想像が及ばなかった。自分の知識や経験といったものがいかに不足していたか思い知らされた地震であった。研究の紹介だけでなく、こういった思いを少しでも伝えたいと、資料を用意した。
講演では、GPSを使った観測で、副題にあげた「そのとき大地はどのように動いたか」を示す図や動画を紹介した。地震発生時に水沢の地は東南東に約2.3m、2016年末の時点では地震前から4.0mも変位している。それがどんなに大きな動きであったか、分かっていただけたであろうか。
担当:田村 良明

 

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「月とZ項」

講師: 国立天文台 RISE月惑星探査検討室 准教授 花田 英夫 氏 

開催日: 2017年12月17日(日) 15:00~16:00

地球の自転軸の向きが地球に対して変わるという極運動。緯度観測所が、この観測を始めてもうじき120年になりますが、初代所長木村榮博士が発見したZ項には、最近の研究成果に結びつくものがいくつかあります。

 

Z項の原因は、簡単に言えば地球の外側の中心核が融けているからと、同所の若生康二郎博士は証明しました。地球の流体核は、極運動だけでなく、月や太陽の引力によって地球が変形する程度にも影響を与えます。そういえば、月の中心核も融けているかもしれないと最近の研究は示唆します。

 

そこで、月の自転軸の向きや月面の変形にも、Z項のような異常な変化が観測されれば、逆に月に流体核があることが証明されます。しかし、その大きさは非常に小さく、今後の高精度の観測が期待されます。

担当:花田 英夫

 

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