1階
常設展示室 【大地】
プロローグ:さあ、宇宙の世界へ
大地は宇宙につながっています。 奥州も宇宙とつながっています。 「宇宙を知ること」「宇宙を感じること」のすばらしさ、楽しさをお伝えします。シアター室
銀河のはてまで旅に出かけよう!
定員30名
国立天文台で開発している”4次元デジタル宇宙シアター”。
最新のデジタルデータを使用した4次元(空間3次元+ 時間1次元)の宇宙世界を地球から宇宙の果てまで 旅します。スタッフによる生解説と星が画面から飛び出してくる迫力をお楽しみください。常設展示室 【月】
研究の今とこれから
月とILCの模型、本物のナノ・ジャスミン衛星を展示しています。 最新の科学をわかりやすく学べる部屋です。2階
常設展示室 【銀河】
さわってみよう!
今までに感じたことを体験して、もっとよくわかったり、さらにおもしろく感じたりできる部屋です。 惑星の重力くらべや、月のパズル、マジックミラーやパラボラクッション、隕石にさわってみよう!常設展示室 【風】
宮沢賢治と緯度観測所
宮沢賢治とこの地方の関わりについてたどってみましょう。 緯度観測所は、「風の又三郎」や「銀河鉄道の夜」といった 賢治の作品が生まれるきっかけとなった場所と考えられています。 宮沢賢治と天文・宇宙のつながりを感じよう!常設展示室 【星】
宇宙の謎に迫る
緯度観測所の歴史とここで研究を続けられてきた多くの方々のエピソードなどについて紹介をしています。 脈々と続けられてきた観測の歴史を見てみよう!遊学館の歩み
平成20年4月にオープンした「奥州宇宙遊学館」の建物は、大正10年日本で最初の国際的な観測所、緯度観測所本館として建てられた大正時代の建物を再構築し、再現したものです。当時としては珍しい、望楼を持つ木造2階建てのドイツ風建築で、昭和42年まで使用されていました。国立天文台は老朽化に伴い、平成17年10月に取り壊しを決定し、翌年2月に解体する予定になっていました。
その時期にたまたま宮沢賢治学会の一行が旧本館の見学に訪れ、解体撤去の報を聞き、賢治が度々訪れ「風野又三郎」や「銀河鉄道の夜」など名作を生んだこの貴重な財産を何とかして残して欲しいと口々に言って帰って行きました。その後、その話が全国の学会員に伝わり、保存の声が広がって行きました。
早速、我々イーハトーブ宇宙実践センターの会員等が保存のために動き、やがて大きな市民運動となり、当時の国立天文台、市、市議会を動かし、平成18年2月11日の市民集会を経て、平成19年4月4日に国から市への建物の譲渡が決定しました。と同時に「奥州宇宙遊学館」として活用するためのプロジェクトチームが編成され、20回を超える会議を重ね、すぐに建物の耐震改修工事等が行われました。それが現在の遊学館となっています。
奥州宇宙遊学館は今年(平成30年)満10歳を迎えました。緯度観測所の旧本館を保存活用しようと市民が立ち上がり、発足した施設です。施設は国立天文台水沢VLBI観測所のキャンパス内にあり、天文台の歴史的な天文機器、天文台・JAXAの協力の下に現在使用中の装置も見学でき、またこれまでの成果を紹介しています。宇宙遊学館はその名前の通り、子どもや高齢者をはじめ、一般の方々に遊びながら天文や宇宙について学べる展示と工夫を心がけています(詳細については「イベント情報」のページをご覧ください)。天気のいいときは国立天文台の広いキャンパス内で、幼稚園・保育園の子どもたちと先生の笑い声が聞こえてきます。国内では珍しい木造の天文学習館として、全国に情報を発信し続け、非日常的なレトロな空間の中での、宇宙体験を味わいに多くの来館者でにぎわっています。
明治32年に観測を開始した緯度観測所は、平成30年現在119年の歴史を有します。現在は国立天文台水沢VLBI観測所となり、従来の研究の一部を継承すると共に、天の川銀河の地図作りやダークマターの検証、またわが国最初の本格的月探査機「かぐや」で月の地形や内部構造解明といった、最新・最先端の研究を行なっています。