サイエンスカフェpage.63総評 »
サイエンスカフェpage.63
「植物の病原性ウイルスについて」
講師: (公財)岩手生物工学研究センター主任研究員
藤崎 恒喜(こうき) さん
開催日: 2022年6月17日(日)15:00~16:00
コロナウイルスの世界的流行で脚光を浴びたウイルスは動物、植物、カビ、細菌など
様々な生物に感染するものが知られる、最小の病原体の1つである。
自分の細胞を持たず、宿主の細胞内に侵入し、乗っ取って増えている。
このウイルスの起源については、
1)もともと宿主細胞の一部だった、
2)もともと細胞を持つ別の生物だった、
3)原始地球において、細胞の出現と同時並行して生まれたなど、
いろいろな仮説が考えられる謎の多い存在でもある。
ヒトだけでなく、身近な作物にも多くの病気を引き起こし、
農業現場でもウイルスの診断とその防除に向けた取り組みが日々行われている。
一方で、ウイルスは遺伝子工学の発展や哺乳類の進化などに重要な貢献をし、
ヒトにとって不可欠な存在でもある。
関連記事
イベント記事:サイエンスカフェpage.63