2021年5月の記事一覧 記事一覧

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サイエンスカフェPage.44

 

「インターネットが大きく変えた社会」
~ネットの歴史からイノシシ退治の罠、小学校でのプログラミング、働き方改革まで~

講師: 前国立天文台水沢VLBI観測所 主任研究技師・工学博士 佐藤 克久 氏

開催日: 2018年4月15日(日) 15:00~16:00

電子計算機の発達を振り返りつつ遠隔地との情報交換の必要性から発想された計算機間接続や、欧州原子核研究機構CERNの研究者によるホームページの発想を解説し、その後の全世界の計算機やパソコン、スマートフォン、そしてCPU(演算処理)チップを乗せた全ての機器を世界中に張り巡らされた光ファイバーや無線通信で有機的につなぎ合う現在のインターネットについて説明した。

 

さらに、ネット通販や自動水門による田んぼの水やり、イノシシ有害駆除罠の捕獲通知、音声認識による機器操作、自動運転、在宅勤務等の事例を紹介し、これまでの社会システムが一変しつつある事を解説した。特にも小学校では2020年にプログラミング教育が必修化され、予測不可能なことばかりが起こりうるこれからの社会で、自らが必要な情報を得て考え答えを出し実行していく素養を身につける手立てとしてのプログラミングについて言及した。

 

 

 

担当:佐藤 克久

 

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「天の川の中心には何がある?」

講師: 国立天文台水沢VLBI観測所 特任研究員 酒井 大裕 氏

開催日: 2018年6月17日(日) 15:00~16:00

今回のサイエンスカフェでは、子供から大人まで馴染みの深い「天の川」、特にその中心付近で起こっている不思議な現象についてお話ししました。

 

私たちの目には川のように見えている天の川は、実は円盤状の渦巻き銀河をその内側から見ているもので、これには中心があります。そしてそれを電波を使って観測してみると、中心に腰を下ろしている巨大ブラックホールや「トルネード星雲」、「ぶたのしっぽ分子雲」といった奇妙な天体がたくさんあることがわかりました。

 

講演のなかでは、これらの天体がどのようにして出来たのかを最新の研究成果を交えながら紹介しました。終了後も多くの参加者の皆さんから質問をしていただき、興味を持って聞いていただけたことがわかり、研究者としては非常にうれしい限りです。

今回お話しした天体たちは、まさに研究が進んでいる最先端にいる天体たちです。近いうちに研究成果が発表されることもあると思いますのでお見逃しなく!

 

担当:酒井 大裕

 

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「Z項のその後」

講師: 奥州宇宙遊学館 企画開発主幹 花田 英夫
開催日: 2018年12月16日(日) 15:00~16:00

1899年から始まった国際緯度観測では、最初の約1年間の観測の途中経過の発表で、水沢は50点の評価をもらい、波乱の幕開けとなりました。臨時緯度観測所の初代所長の木村榮のZ項の発見によって、この汚名は返上されました。
今回、当時の文献を紐解いて、50点の評価を受けた観測結果がどのようなものだったかを再現しました。その結果、水沢の結果は、Z項を入れなくても決して悪くなかったこと、ドイツの中央局は、とんでもない誤解をしていた可能性があることがわかりました。
Z項の発見は、日本の学界の危機を救ったと同時に、ドイツの中央局にとっても救われたのかもしれません。一方、50点の評価のおかげで、Z項の発見につながったという面もあります。

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「『はやぶさ2』これまでの活躍」


講師: 国立天文台 RISE月惑星探査検討室 准教授  松本 晃治 氏 

開催日: 2019年2月17日(日) 15:00~16:00

リュウグウへのタッチダウンを5日後に控えたタイミングで「はやぶさ2」について話す機会をいただきました。

最初に太陽系の成り立ち、惑星と小惑星の違い(小惑星は惑星の材料の生き残り)、地球に水や有機物を運んだ担い手が小惑星である可能性などを話し、直径約1kmのちっぽけなC型小惑星の探査とそこからのサンプルリターンが、惑星科学的にどのような意義を持つかを説明しました。

次に、探査機の概要、打上げからリュウグウ到着までの道のり、到着からターゲットマーカー投下までの探査のハイライトを、レーザ高度計チームメンバーとしての視点も交えながら話しました。

最後に、着陸運用と人工クレータを作るインパクタミッションの概要について説明しました。

 

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「地震をさぐる、ちょっと変わった観測機器」

講師: 国立天文台 水沢VLBI観測所 助教 田村 良明 氏

開催日: 2021年4月18日(日) 15:00~16:00

 

国立天文台水沢では重力観測のために使われている気圧計で、2011年の東日本大震災の際に、津波を捉えることができました。これがきっかけになり研究グループが組織されて、各地で微気圧変化の観測が行われるようになりました。地震だけではなく、隕石落下や火山噴火の観測・研究などに、気圧計が使われています。

つぎに時計装置ですが、「光格子時計」という超精密な時計を使う話しです。1秒狂うのに10億年もかかるという時計です。これだけ正確だと、相対論効果で時計の進み遅れから重力の違いが測定できます。まったく新しい原理で、重力や高さの変化の測定ができるものと期待されています。

近い将来、秒の定義の見直しが行われたり、計測技術に革命が起きるのではないかとワクワクしているところです。

 

担当:田村良明

 

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終了しました!皆既月食観察会 »

皆既月食観察会

日本全国で見られる皆既月食を、遊学館で観測してみよう!!
今回の皆既月食は、が地球に最も近づいた状態で起こる、いわゆる ”スーパームーン” で起こります。実際に自分の目で見てみましょう!
また観察記録用紙も用意しています。皆既月食の様子を記録しましょう!
新型コロナウィルス感染予防対策として、望遠鏡からモニターに映し出しての観測も予定しています。

日  時:令和3年5月26日(水)18時30分~20時30分
集合場所:奥州宇宙遊学館前
観測場所:国立天文台水沢VLBI観測所観測棟付近
※18時30分に遊学館前に集合し連絡事項などお話してから
­    観測場所へ移動します。
定  員:20名
※参加ご希望の方は、お電話【0197 (24) 2020】にて
­    お申込みください。窓口申込み可。
­    お申込みの際は、お名前、電話番号をお知らせください。
参 加 料:無料

※観望会は屋外で行いますので
­    暖かい服装にてお越しください。

【参加いただく皆さまにお願い】

­   ・マスク着用でご参加ください。

­   ・新型コロナウイルス感染拡大防止のため、
­    お客様同士の間隔を空けてご参加ください。­

 

 

 

 

 


”追記”

〈「皆既月食観察会」〉の様子

ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!!

終了しました!5月サンデースクール「虹って何いろ?~分光器(光の成分を分ける道具)でのぞいてみよう!~」 »

5月サンデースクール「虹って何いろ?~分光器(光の成分を分ける道具)でのぞいてみよう!~」

 

日 時:令和3年5月23日(日)14時30分~15時30分

対 象:小学生以上 10人(低学年は保護者同伴)

会 場:奥州宇宙遊学館セミナー室

参加費:200円(材料代)

*別途入館料 大人300円・小学生~高校生150円が必要です。

※参加希望の方は、電話にてお申し込み下さい。

 ※状況によっては中止となることがありますのでご了承ください。

【ご参加いただくみなさまにお願い】

・マスクを着用してご参加ください。

・参加されるお子さんの体調に変化がある場合は参加をご遠慮ください。


”追記”

〈サンデースクール「虹って何いろ?~分光器(光の成分を分ける道具)でのぞいてみよう!~」〉の様子

 

次回のサンデースクール「空気がギュッ・空気がふわ~ これってどういうこと?」は、

6月27日(日)14:30~15:30です。

詳しくは、後日、HPをご確認ください。