サイエンスカフェpage.57 総評

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「地震をさぐる、ちょっと変わった観測機器」

講師: 国立天文台 水沢VLBI観測所 助教 田村 良明 氏

開催日: 2021年4月18日(日) 15:00~16:00

 

国立天文台水沢では重力観測のために使われている気圧計で、2011年の東日本大震災の際に、津波を捉えることができました。これがきっかけになり研究グループが組織されて、各地で微気圧変化の観測が行われるようになりました。地震だけではなく、隕石落下や火山噴火の観測・研究などに、気圧計が使われています。

つぎに時計装置ですが、「光格子時計」という超精密な時計を使う話しです。1秒狂うのに10億年もかかるという時計です。これだけ正確だと、相対論効果で時計の進み遅れから重力の違いが測定できます。まったく新しい原理で、重力や高さの変化の測定ができるものと期待されています。

近い将来、秒の定義の見直しが行われたり、計測技術に革命が起きるのではないかとワクワクしているところです。

 

担当:田村良明

 

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