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「水沢VLBI観測所で進む低周波数観測の試み」

 講師: 国立天文台水沢VLBI観測所 助教 亀谷 收 さん

開催日: 2022年3月20日(日)15:00~16:00

電波の中でも特に低い周波数(3GHz以下)の観測では、何が面白いのでしょうか?実は、この周波数帯でないと、パルサーや宇宙の始まりの頃の状態を調べられないのです。低い周波数では、高い周波数と違って、電子が磁力線のまわりを回る時に放射される電波が主な発生機構であることを易しく説明しました。水沢VLBI観測所では、低周波数観測の究極の装置であるSKA等での参加も視野に入れて、人工の電波が観測のじゃまをする中、  10m電波望遠鏡やVERAを使って低周波数観測を行う試みがここ数年行われています。それをご紹介しました。参加された方からは、「難しいテーマだったが、とても深くて興味のわく話だった」と感想をいただきました。

 

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